② 2007. 6. 2 雁ヶ腹摺山
野の花 山の花 PHOTO GALLERY by K.Denda
ニガイチゴ 小さな写真は、クリックすると拡大してごらんいただけます
① 2012. 4. 30 伊那市
③ 2012. 4. 30 伊那市
④ 2009. 6. 28 箕輪町
⑤ 2009. 6. 28 箕輪町
ニガイチゴ バラ科 山
春先のこの時期、東日本の低山のヤブの中に多いトゲのある低木に2種類がある。いずれも、大雑把にキイチゴとよばれる、このニガイチゴとモミジイチゴである。
この2種の、花の時期の大きな違いは、花が上を向いて咲く(ニガイチゴ)か、下を向いて咲く(モミジイチゴ)かである。また、果実がつくころに見分けるときの大きな違いは、果実が赤い(ニガイチゴ)か、オレンジ色(モミジイチゴ)かである。
いずれも山野にふつうにみられる落葉低木だが、モミジイチゴのほうが高さが高くなることが多い。また、いずれも葉は3つに切れ込む(ニガイチゴでは、切れ込みがないようにみえるものもある)が、名のとおり、モミジイチゴのほうが切れ込み方が深い。花弁はいずれも5個だが、モミジイチゴのほうが幅が広い。
5〜7月、直径1cmほどの果実が赤く熟する。食べると、中のツブツブにわずかに苦みを感じ、それが名のもとになっているが、とてもおいしい。
より標高の高い山には、変種のミヤマニガイチゴが生えるが、葉はモミジイチゴを細身にしたような形に深く切れ込む。