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② 2007. 6. 23 櫛形山
野の花 山の花 PHOTO GALLERY by K.Denda
ズダヤクシュ 小さな写真は、クリックすると拡大してごらんいただけます
① 2012. 6. 10 伊那市
③ 2010. 6. 24 入笠山
④ 2012. 6. 10 伊那市
⑤ 2010. 6. 24 入笠山
ズダヤクシュ ユキノシタ科 山
名は「喘息薬種」。長野県の方言で喘息のことをズダといい、それに薬効があるのでこの名がある（『山に咲く花』山と溪谷社、ほか）という。長野県の各地で育ち、今また長野県に住む私は、折にふれ、老人を含む地元の人に聞いてみるのだが、まだズダが喘息のことをいうと知っている人に会ったことがない。あるいは、もう消えてしまった言葉なのだろうか。
それはともかく、山地〜亜高山帯の林内に生える多年草で、高さ10〜40cmになる。茎、葉、花茎には毛がある。葉は浅く５裂し（３裂のように見える）し、基部は深いハート形。
６〜８月、茎の先に長さ７mmほどの小さな白い花を総状につける。花は下向きで、５個の花弁は針状で目立たず、萼片が花弁のように見える。雄しべは10個あり、先に突き出る。何よりの特徴は舟形をした果実で、写真①のように、まだ雄しべに葯のついているうちからベロのようにのびはじめる。
