② 2012. 6. 18 伊那市
③ 2012. 6. 18 伊那市
野の花 山の花 PHOTO GALLERY by K.Denda
ナルコユリ 小さな写真は、クリックすると拡大してごらんいただけます
① 2012. 6. 18 伊那市
④ 2012. 6. 18 伊那市
⑤ 2012. 6. 18 伊那市
ナルコユリ ユリ科 野・山
名は「鳴子百合」。花がたくさん垂れ下がる姿を鳴子に見立てたもの。山野の明るい林内や林縁に生える多年草で、高さ50〜80cmになる。茎には稜がなくて断面がまるく、上部は弓のように曲がる。
5〜6月、白色で先端付近が緑色の筒型の花が、葉腋から垂れ下がって、ふつう1〜5個つく。花柄に苞はない。
全体に同じアマドコロ属で、花柄に穂がないものには、アマドコロ、ナルコユリ、ミヤマナルコユリ、ヒメイズイがあり、どれもよく似ていて見分けるのに困る。図鑑には、根茎の節間の長短が書いてあるが、むやみに掘るわけにもいかない。
ナルコユリとアマドコロを見分けるポイントは、ナルコユリの葉はアマドコロよりも細く数も多いこと、茎に稜がなく断面がまるいこと、1か所につく花の数が多いこと、花筒の基部に小さなまるい緑色のふくらみがあることで、おおむね区別できる。
ややこしいのはミヤマナルコユリで、これの茎には稜があり、葉はどちらかといえばアマドコロに似ている。ただ、アマドコロの葉にはほとんど柄がないのに対し、ミヤマナルコユリの葉には短い柄がある。
もうひとつのヒメイズイは、高さが8〜30cmと他より低く、直立する。