② 201. 4. 2 伊那市
野の花 山の花 PHOTO GALLERY by K.Denda
ミチタネツケバナ 小さな写真は、クリックすると拡大してごらんいただけます
① 2012. 4. 2 伊那市
③ 201. 4. 2 伊那市
④ 201. 4. 2 伊那市
⑤ 2011. 4. 2 松本市
ミチタネツケバナ アブラナ科 野
在来種にタネツケバナがあり、田のあぜや水辺に群生するが、本種はヨーロッパから東アジアにかけてが原産の帰化植物。休耕田や畑、庭などにはびこっている。
一見、ナズナを小型にしたような印象だが、ナズナの果実が三味線のバチに見立てられる扁平な形をしているのに対し、タネツケバナ属の本種の果実はアブラナの果実のような細長い棒状をしている。熟して裂けるときに2個の果皮片がぜんまいのように巻いて種子をはじきとばすのがタネツケバナ属の特徴である。タネツケバナは高さ15〜30cmになるが、本種は高さ7〜15cm、花の直径2〜3mmとずっと小さい。またタネツケバナの根生葉は果時には枯れるのに対し、こちらは果時にも残る。
よく似たものに、同じくヨーロッパ原産の帰化植物であるコタネツケバナがあり、これも最近よく見かける。ミチタネツケバナがあまり横にひろがらないのに対し、コタネツケバナは基部からよく分岐して横に伸びる。また、花の数はコタネツケバナのほうがずっと少ない。