② 2005. 4. 19 高川山
野の花 山の花 PHOTO GALLERY by K.Denda
クロモジ 小さな写真は、クリックすると拡大してごらんいただけます
① 2012. 4. 29 箕輪町
③ 2006. 4. 9 南鷹尾
④ 2011. 5. 18 高烏谷山
⑤ 2012. 5. 3 高烏谷山
⑦ 2005. 11. 28 日野市
⑧ 2007. 9. 8 茅ヶ岳
⑥ 2012. 4. 29 箕輪町
クロモジ クスノキ科 山
若い枝が暗緑色なので「黒」というのはわかるが、「文字」の由来はわからない。よく爪楊枝のことを黒文字と言ったりするが、本来、黒文字というのはこの木の枝でつくった楊枝のことである。クスノキ科の植物の多くはよい香りをもっているが、そのなかでもクロモジは一番である。
太平洋側の山地に生える落葉低木で、高さ2〜6mになる。暗緑色の若い枝には黒い斑点がある。長さ5〜10cmの長楕円形の葉が互生する。葉に鋸歯はなく、裏面は白っぽい。
3〜4月、葉が開くのといっしょに、黄緑色の小さな花が多数、線香花火のようにかたまってつく。雌雄異株で、雄花には9個の雄しべが、雌花には1個の雌しべと9個の仮雄しべがある。掲載した写真①〜⑥は、写真③をのぞいてすべて雄花である。
果実は直径5〜6mmの球形で、9〜10月に黒く熟する。また、秋には鮮やかに黄葉するが、黄色がやや薄いので、林の中でも見分けやすい。
なお、日本海側にはクロモジよりも葉の大きいオオバクロモジが分布する。