2011. 9. 25 陣馬形山
2011. 9. 25 陣馬形山
野の花 山の花 PHOTO GALLERY by K.Denda
ナナカマド 小さな写真は、クリックすると拡大してごらんいただけます
2011. 9. 25 陣馬形山
2008 7. 6 八ヶ岳中腹
2011. 5. 19 駒ヶ根市・菅の台
ナナカマド バラ科 山
長野県南部では、最低気温が10℃を割り込むような日もあって、急速に秋が近づいている。黄葉紅葉はまだきざしが見えたにすぎないが、ナナカマドのみがすっかり色づいている。ナナカマドは「七竈」で、7回炭焼き竈に入れても炭にならないからとか、燃えないからとかいわれる。実際、たき火にこの枝を入れても、なかなか燃えないで往生する。
山地〜亜高山に生える落葉高木で、高さ5〜10m、ときに15mになる。樹皮は暗灰色で、葉は奇数羽状複葉。小葉は4〜8対あり、長さ3〜7cmの長楕円形で先がとがり、縁に鋭い鋸歯があり、両面ともほとんど毛はない。赤い実と紅葉がこの木の売りだが、花も美しい。
6〜7月、枝先に複散房花序をだし、直径6mm〜1cmほどの白い花を多数つける。花弁は5濃、雄しべは20本ある。
ナナカマドの仲間には、ほかに、亜高山〜高山に生えるタカネナナカマド、ウラジロナナカマドがある。いずれも低木で、「タカネ」は葉の表面にツヤがあり、花や実が下向きかげんにつくこと、「ウラジロ」は小葉の裏が白く、下半部には鋸歯がないことで区別できる。