フクオウソウ

2005. 9. 23　瑞牆山

野の花山の花 PHOTO GALLERY by K.Denda

フクオウソウ　小さな写真は、クリックすると拡大してごらんいただけます

2011. 9. 25　駒ヶ根市・菅の台

フクオウソウ　キク科　山

　「フクオウ」は、三重県の福王山（598m）にちなむものという。最初に採集され、報告された場所なのだろう。満開のときでも、咲いているのか枯れているのかわからないような花で、どこが福でどこが王なのか、見当もつかなかったが、これを知って納得できた。

　山地の木陰に生え、花茎の高さは40cm〜1mになり、全体に毛が目立つ。葉は茎の下部にまとまってつく。葉には柄があって、長さ・幅ともに6〜10cmで、全体としてハート形をしており、3〜7裂する。

　8〜9月、茎の上部にわずかに紫色を帯びた舌状花だけでできた頭花をつける。頭花は下向きまたは横向きにつくが、まるで枯れているような色で目立たない。それでも、下段中央の写真にあるように、蚊のような虫がちゃんと来ているのは、これも自然の不思議な采配というものだろう。