2011. 7. 11 霧ヶ峰

野の花 山の花 PHOTO GALLERY by K.Denda

ハクサンフウロ 小さな写真は、クリックすると拡大してごらんいただけます

2011. 8. 10 入笠山

2011. 7. 11 霧ヶ峰

2011. 7. 11 霧ヶ峰

2011. 7. 11 霧ヶ峰

ハクサンフウロ フウロソウ科 高山

 ハクサンの名のつく植物はたくさんあり、いずれも石川県の白山に産することによる。別名をアカヌマフウロという。

 本州中部地方以北と滋賀県伊吹山の亜高山帯〜高山帯の開けた草地に生え、高さ30〜80cmになる。葉は深く5裂し、さらに3出状に中裂し、裂片の幅は1〜3mmと細い。茎や葉柄、花柄には下向きの毛があり、葉の裏の脈上にも毛がある。また、葉の表面にもかすかに寝た毛がある。

 7〜8月、直径2.5〜3cmの紅紫色の5弁の花をつける。花弁の内側のつけ根には白い軟毛がある。

 フウロソウ科の植物には、本種のほかに、本州中部の山地に生えるものだけでも、ゲンノショウコ(低地〜低山)、イブキフウロ、アサマフウロ、エゾフウロ、タチフウロ、ビッチュウフウロ、グンナイフウロ、タカネグンナイフウロなどがある。葉の切れ込みや、葉柄・花柄、萼片などにある毛で見分けるのだが、なかなかむずかしい。
 色や形、分布域などのよく似たものにイブキフウロ、エゾフウロがあって見分けが難しいが、花柄や萼片の毛が見分けのポイントとなる。
 ただ、中部地方で見られるピンクの花のものは、ほとんどがハクサンフウロとイブキフウロである(山梨県、群馬県にはエゾフウロもある)。

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