2010. 5. 12 日野市(植栽)
2008. 7. 1 黒富士
野の花 山の花 PHOTO GALLERY by K.Denda
アヤメ 小さな写真は、クリックすると拡大してごらんいただけます
2011. 7. 5 入笠山
2011. 7. 5 入笠山
2011. 9. 8 伊那市高遠
2008. 7. 1 黒富士
アヤメ アヤメ科 山
古くは、アヤメは今のショウブ(サトイモ科。邪気を払うものとして、5月5日に軒にさしたり風呂に入れたりする)のことをこう呼んでいたようだ。意味は、『漢女(あやめ)の姿のたおやかさに似る花の意。文目(あやめ)草の意と見るのは誤り』(岩波古語辞典)とある。漢女とは、古代の渡来人のうちで大陸系統の技術による裁縫に従事した女性のことだそうだ。ただ、ショウブの花というのはガマの穂のような素っ気ない花で、特別美しいとか、たおやかだとかは思えないので、この説にも、にわかには賛同しがたい。
とりあえずは、「文目草」説に従っておけば、似たような花と区別しやすくていいのではないか。
栽培もされるので、特に説明の要はないと思われるが、似たような種が湿地に生えるのに対し、アヤメは乾き気味のところに生えること、下側の花弁に網目模様があることが特徴である。
よく似たものにヒオウギアヤメがあるが、ヒオウギアヤメは湿原などに生えること、また、花の中心に立ち上がるようにつく内花被片の長さが1cmほどとアヤメよりずっと小さく、目立たないことで区別できる。